多米ウォーキングマップ
龍岩院(りゅうがんいん)
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由緒
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「とよはしの巨木・名木」100選 68.龍岩院のスダジイ
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役行者像
由緒
(豊橋百科事典より抜粋)
松月山竜岩院(曹洞宗)の創立は、天文元(1532)年で、開山は竜拈寺第4世休屋宗官和尚である。「三州吉田領神社仏閣記」(元禄6年)に、上岩崎村「松月山竜岩寺、吉田竜拈寺末寺、平僧、客殿六間・四間半、右寺内鎮守白山権現」とある。
本尊は釈迦牟尼仏厨子入坐像である
。内陣に安置されている
薬師如来像、四天王像、十二神将像は、雲谷普門寺の南部薬師沢にあったのを江戸時代に竜岩院の門前に移し
、薬師堂内に安置してあったが、堂が倒壊したため像だけを移したものである。また境内の毘沙門堂に安置されていた毘沙門天像も、本堂内陣に移されている。文政年間(1818~30)には寺子屋を開いた。
平成2(1990)年に位牌堂が再建され、同10(98)年にそれまで町内で個々に祀られていた馬頭観音、聖観音、役行者、庚申塔を境内に堂宇を新築して合祀した。
(豊橋市制施行100周年記念 校区のあゆみ「多米」より抜粋)
当寺に残されている過去帳の初めに「岩松久柏」があるが、これは小柳津久柏の戒名である。「松月山龍岩院」のうちの2文字までも戒名にいただく小柳津久柏と龍岩院との結びつきは相当なものであったと思われる。
当寺の寺子屋は文政年間に道元和尚によって開かれ、大休師、春峰師の3代にわたって継続された
。
「とよはしの巨木・名木」100選 68.龍岩院のスダジイ
(
豊橋市ホームページ
より抜粋)
本市のスダジイの中ではもっとも太い。 幹は空洞だが、古くて風格がある。周辺にクスノキの大木も見られる。
役行者像
(岩崎ものがたりより抜粋)
私の集落の寺(龍岩院)には役行者像がある。小さなお堂の中に、聖観音、馬頭観音、庚申塔と共に納められている
。8月16日の夜、住職に読経をお願いし、集落民総出して、施餓鬼供養をする。
しかし、何故ここに役行者がいらっしゃるのか、なんとも不思議である。
(中略)
今はお堂の中に祀られているが昔は山門の脇に祀られていたそうである。山門は、伊勢湾台風の際に壊れてしまい今は大きな石が門となっている。お堂の出来る前は、境内の楠の根元に祀られていた。
また分村した下岩崎村の西福寺にも山門の傍らに役行者像が祀られている。
※多米校区内にはほかに、赤岩寺の愛宕神社のある大岩の中腹に役行者像が祀られています。朝倉川の不動滝の上流にも役行者像が祀られています。
解説目次のページ
多米校区自治会ホームページ
※引用している文献は下記の通りです。
豊橋百科事典…発行:豊橋市文化市民部文化課 平成18年12月1日発行
校区のあゆみ「多米」…発行:豊橋市総代会 平成18年12月25日発行
多米郷土誌…発行:多米郷土誌編纂委員会 昭和42年11月1日発行
わたしたちの多米…発行:豊橋市立多米小学校 昭和61年3月15日発行
多米徳合長者考(豊橋美術博物館研究紀要16号 東郷公司)…発行:豊橋市美術博物館 平成21年3月発行
岩崎ものがたり…発行:夏目修二 令和3年12月1日発行